2005年4月アーカイブ

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岩井俊二

ポニーキャニオン 2000-11-15
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岩井俊二監督作品。彼が監督した作品はいくつあるのでしょう?とりあえずこの作品で、今利用しているTSUTAYAに置いてある作品は、すべて観たことに なります。岩井俊二監督の作品は、ストーリーと映像がとても印象的で、とても好きです。実はこの映画、かなり前に観たことがあった気もしました。記憶は曖 昧ですね。もう一度、ここで感想をまとめてみます。

ANDO。山口智子さんと、豊川悦司さんが夫婦役を演じています。とても仲良く、幸せに暮らしています。いるようにみえます。あるとき、妻がおかしな行動 をとっていることに、夫が気づきます。彼女は、普通に生活を送るなかで、無意識のうちに、本やはさみ、自分にまで、糸などを縛り付けてしまいます。彼女は 強迫性緊縛症候群という病気。夫は、どうしたら彼女のその行動がおさまるか、先生と相談しながら、考えていきます。

とっても幸せにみえた二人です。二人のあいだに、「病気」が距離をとります。病気は、彼女の心が、ひとつの原因のようです。心が不安定になっている。

どんなひとにも不安要素はあります。彼女と彼氏の間でも、幸せに暮らしていても、互いが互いの気づかぬことに、不安を覚えているのかもしれません。その不安を、知ってもらいたいと、無言の主張をしているかもしれません。

心の揺れが、岩井ワールドによって描かれます。少し薄暗い空気が全体を包みますが、ところどころに、印象的に光があたります。決して暗くないのですが、決して明るくない。頭のなかでおこっている、瞑想のような世界観にも感じます。

2005年35本目
個人評価 3/5

血と骨

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梁石日 鄭義信

ポニーキャニオン 2005-04-06
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アカデミー賞にノミネートされた作品です。梁石日の自伝的小説『血と骨』を、崔洋一監督が映画化。主演のビートたけしさんの熱演が話題でした。

ビートたけしさん演じる、金俊平。済州島から日本に渡り、商売をはじめます。彼の奥さんは、強引に妊娠させ結婚した鈴木京香さん演じる李英姫。奥さん、子供に暴力をふるう、ひどい父親です。そのひとりの男の生涯を描いた作品です。

それにしても金俊平は、ひどい。奥さんには、使用人のような扱い。家族には暴力。自分が起こした会社の従業員には、厳しい労働環境を与える。従業員から反感をかえば、それに暴力まがいな行動で応える。愛人を次から次へとつくり、妊娠までさせる。

時代背景のうえにある、この世界。さまざまなひとの人生も、ひとりの男によって左右されます。しかしそのなかで、まわりのひとは、自分なりに人生を見つけ、必死に生きていきます。

金俊平。彼も、必死に生きていたのでしょう。

自分勝手に、楽しいことだけやって生きているかといえば、そうではありません。やり方はひどいですが、彼は彼なりに必死に生きています。その怒濤の人生が、映像にも出ています。演出はすごいです。

2005年34本目
個人評価 2/5
ブリジット・ジョーンズの日記 [DVD]ブリジット・ジョーンズの日記 [DVD]
ヘレン・フィールディング ヘレン・フィールディング

ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント 2004-11-26
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観るのは2度目になります。今、「ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月」が公開中で、そのながれで今回改めて借りてみました。「女性が楽しめる映画だな」というのが以前の感想でした。言い換えれば、「男性にはほどほどの映画」です。

さて、今回はどんな感想かというと。前回より、楽しく観られました。

どの映画もそうかもしれませんが、時期や場所、観る年齢、誰と観るかなど、そのときの環境によって、印象や感想も少しずつ変わります。本や音楽なども同様 ですね。気に入った映画は何度も観ることがありますが、初めて観たときにはそんなに感動しなかった映画も、時と場所を変えると、また違う。なかなか楽しい ものです。

ブリジットジョーンズ。タバコ、お酒、ものごとをズバズバ言うストレートな性格。ふくよか(!?)な体。この映画では、結果的にブリジットはモテモテです。そんな彼女のどこに魅力があるのでしょう?

たしかに彼女の笑顔はかわいらしいです。でも、ひとめぼれするようなタイプではありません。個人的な意見ではなく、この映画のストーリー的にですよ。彼女 の魅力は、内面ということですね。正直な分、損をしてしまいがち。でも、見る人にとっては、その正直さが、かわいくうつります。

タバコを吸う女性。酒を飲む女性。物事をはっきり言う女性。現代では全くめずらしくありません。でも、そういう時代だからこそ、清楚な女性や、キュートな 女性が、ちやほやされる対象になったりもします。でもでも、女性の、そのひとの魅力は、そういったことではありません。いろんな内面を感じて、男は恋をし ます(たぶん 少なくとも、この映画のコリン・ファースはそうです。とてもかっこいいです)。

男と女。けっこう奥の方に隠れている、ある内面が分かったとき、その内面に引かれたとき、恋に落ちるのかもしれません。

けっこう、おおざっぱなストーリーで、展開も大胆な映画ですが、繊細な心の動きがあります。

とはいいながら。泣いて、笑って、恋をして。スカッと観るのが一番オススメ。
さて、この映画の続編は、前作から6ヶ月後の設定。さてどんな展開が待っているのでしょう?

2005年33本目
個人評価 3.5/5

ハウルの動く城

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宮崎駿 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ

ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント 2005-11-16
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宮崎駿監督の作品。とても好きなので、今回も期待していました。なかなか観に行けなかったのですが、今回やっと、観てきました。

やはり素敵な映画です。宮崎アニメ、過去の作品もそうですが、日本にこんな素晴らしいアニメがあるのは誇れます。世界の賞もたくさん取っていますし、世界のトップをいくアニメといっても言い過ぎではないですよね。

宮崎監督作品は、子供から大人まで、幅広く人気があります。そのなかで、最近まわりで、こんな感想を言う大人は多くありませんか?

「宮崎アニメ、おもしろいけど、内容が難しくない?」

たしかに複雑な気もします。複雑と言うか、深い気がしますね。深いというのは、内容が「人生」だったり「自然環境」だったりにからんだことがあるからです。でも、そこにある意図、真意は、もっともっと単純なことではないでしょうか。

子供は宮崎アニメを観て、何を楽しんでいるのでしょう?

「天空の城ラピュタ」では、天空に浮かぶ城。それだけで夢があります。さまざまな思いでそこを目指すひとたち。観ているひとたちも、冒険心がうきうきします。

「魔女の宅急便」。挫折もありながら、がんばって生活している魔女のキキ。こちらまでくじけずがんばろうという気になります。

「千と千尋の神隠し」。現代のやる気のない女の子が、ひとのつながりだったり、行儀だったり、仕事だったり、普通のことを学んでいきます。やさしい、立派な子になっていきます。

どれも、元気をあたえてくれます。内容がどうのと、あえて大人の解釈をするのではなく、観て楽しめばそれでいい。心に雲がかかっていたら、風がふいて、晴れやかになります。

動く城、その時点でわくわくしませんか?
複雑なことはさておき、観て、楽しければOK。

宮崎作品を多く観ていると、他の宮崎作品に出ている声優さんを発見すると、ちょっとうれしくなります。また、他の作品のキャラクターに似ている顔が、通行人としてなど、ちょい役で登場していたりも、発見すると楽しいです。

アニメですし、子供っぽく、楽しんじゃいましょうよ。

ものすごく時間をかけて、だいの大人が真剣にアニメを作っている。この話題は、テレビで放送されるなど有名です。すごい作品ですね。素晴らしい。

個人評価 4/5

茶の味

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石井克人 石井克人 石井克人

レントラックジャパン 2005-02-25
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実に落ち着いた映画です。抑揚がないといえば、物足りなさを感じますが、平凡な日常に暮らす平凡なひとたちに起こっている「ちょっとした変なこと」が、たんたんと描かれていきます。

「ちょっとした変なこと」は、噛めば噛むほど味がでる的な、面白さです。今まで観たことがないような、不思議な雰囲気でした。

田舎の町に住む春野一家。長男の高校生は、好きだった女の子が転校してしまい、ショックを受けます。その後、転校生に恋しますが、恋してちょっとおかしな行動をとります。いつも電車で帰るところを、時間をかけて自転車で帰ったり。

春野家の小学生の少女は、あるときから、そばに大きな自分を見るようになります。もちろん、他の誰にも見えていません。その大きな自分はいったい何?どうやったら消えるの?ひとりで悩みます。

素朴ですが、ふと変わった世界が描かれています。これが、噛めば噛むほど味がでてくるんです。不思議な世界も、「あれっ、分かるかも」と思う瞬間があるんです。

小さいころ、今では思いつかないようなイメージを浮かべていたことってありませんか?
たとえばこんなこと?!

矢追順一さんの宇宙人のテレビを見た後、自分は宇宙船に連れて行かれたことがあるんじゃないかとふと思う。学校帰り、信号が全部青だと、恋がかなうかもとふと思う。超能力が使えると思う。ドラゴンボールのかめはめ波が出せるんじゃないかと思う。

こう考えると、ちょっとした変なことが、変ではなく思えたり、どことなく懐かしい雰囲気にかられたりします。

彼女のほかにも、家族のちょっとしたエピソードが語られています。ちょっとしたエピソードです。ちょっとしたくらいの雰囲気が、全体を包み込んでいます。

「茶の味」というタイトルの意味はなんなのでしょう?「お茶」の味?「茶色」の味?日本の味?渋い味? 映画をひととおり観終わって、改めて考えてみると面白いかもしれません。お茶だとしたら、ちょっと渋いが香りがあって、ほっとする味。そんな映画な気もしてきます。

2005年32本目
個人評価 2.5/5

恋の門

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松尾スズキ

アスミック 2008-10-24
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大人計画の松尾スズキさんの初監督作品。個性的な役者さんですね。この映画では、漫画喫茶のマスター役で出演もしています。脚本が松尾さんとは違う方なのでどうか分かりませんが、とっても奇抜な世界、マイワールドを持った作品です。

主役は松田龍平さん。松田優作と松田美由紀さんの長男ですね。彼は、御法度などいくつか映画に出演していますが、私は彼の出演作を初めて観ました。石で漫画を書き、でも周りからはいっさい評価されないという変わった漫画家志望の役です。

相手役には、酒井若菜さん。ラブコメ漫画志望のコスプレ大好き役。酒井若菜さんは、以前はグラビアアイドルとして有名でしたが、最近はすっかり女優さんですね。今回のような、ちょっと普通と違う趣味のキャラクターは、はまっています。

2人の変な出会いからの恋人関係。楽しませてくれます。

2人にからむのが、松尾スズキさんをはじめ、忌野清志郎さん 、小島聖さん、塚本晋也さん、市川染五郎さん、大竹しのぶさん、平泉成さん、大竹まことさん、小日向文世さん。ちょい役に大御所がたくさん出てくるところ がまたすごい。大竹しのぶさん、平泉成さんは、コスプレにも挑戦しています。今までにないキャラクターにけっこうビックリします。

それぞれが個性的な人格を演じていて、ごちゃごちゃになって、ストーリーは展開していきます。何でもありです。もはや止めることはできません。オープニン グのノリノリの展開から、ラストまでつっぱしります。随所にマニアックな笑いや、シュールな話題がたくさんでてきます。ツボにはまるヒトがいたら、おそら く出てこられません。

音楽もこの映画はポイント。忌野清志郎さん 、サンボマスター、etc。映画の雰囲気とバッチリ合っています。

主役の門(松田龍平)が、恋人の恋乃(酒井若菜)と、恋乃のコスプレツアーのようなものに参加したとき、こう言います。

「ちんぷんかんぷんだ」

この映画は、実は「ちんぷんかんぷん」かもしれません。それでも、はまるひとは、この世界にきっとはまります。そこにある世界はほんと独特です。

2005年31本目
個人評価 3.5/5
スウィングガールズ スタンダード・エディション [DVD]スウィングガールズ スタンダード・エディション [DVD]
上野樹里, 貫地谷しほり, 本仮屋ユイカ, 豊島由佳梨, 矢口史靖

東宝 2005-03-25
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全ての人間は二種類に分けられる。
スウィングするものとしないもの。

ある田舎の女子高生。勉強、部活、やる気のな〜い女子高生たち。基本的にそんなものです。でも、何か熱中するものがあればそれは別。ひとつのことにエネルギーを一気に注ぎ込めるパワーと凄さ、この年代は独特です。この映画は、ウォーターボーイズ矢口史靖監督作品。このパワーをものすごく上手に描きます。

ウォーターボーイズは男子高校生とシンクロ。今回のスウィングガールズは、女子高生とジャズです。今の女子高生にとって、ジャズは大人の音楽という雰囲 気。ウォークマンでジャズを聞いて登校する女子高生、ちょっと違います。ポップやロックな音楽を聞いてノリノリな方が、普通の女子高生な気がしますね(笑  ホント普通の女の子たちが、あるきっかけで、ジャズにはまっていきます。このギャップがとても面白い。

主役の上野樹里さん、チルソクの夏を最近観ましたが、元気のいい純な役は、はまり役です。彼女はサックスを担当するのですが、どんどんのめりこんでいく様は、ストレートで気持ちがいいです。彼女の雰囲気が、周りのみんなを動かして、結束力が高まっていきます。

物語の随所に、細かな笑いがちりばめられています。竹中直人さんも出演しているので、いつもの個性派笑いもしっかりあります。

みんなの想いがひとつにまとまっていく、ジャズのバックミュージックにのせて、ストーリーも最後まであきることなく、軽快に観ることができます。とっても爽やかな感覚です。

昨年、「スウィングガールズ」は日本アカデミー優秀作品賞を受賞しました。最優秀は、他の作品におされ気味で逃しましたが、とってもいい映画です。こういう邦画が、もっともっと注目されてほしい。ハリウッド映画が流行るように、邦画も単純に面白い作品がたくさんあります。

アカデミー賞はアカデミー賞向きな作品というのもある気がします。スウィングガールズはちと違うのかな!?

2005年30本目
個人評価 4/5
ホテル・ハイビスカス [DVD]ホテル・ハイビスカス [DVD]
中江裕司 仲宗根みいこ 中江素子

バンダイビジュアル 2004-01-23
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南国の青空の下、見ているだけで、体がポカポカしてきそうな映画です。

主人公の美恵子は、やんちゃで、けっしていい子ではないですが、ときどきみせる、優しさや幼さ、純粋さがとてもかわいらしいです。

ホテルハイビスカスで暮らす出演者たちは、それぞれ個性的。個性的だけど癖がなく、正直で、まっすぐ。こちらがあえて複雑に考えたりする必要はなしです。 表ばかりの顔です。いりくんだストーリー展開はないですが、この優しいキャストの、楽しい暮らしぶりを眺めるのが面白さです。何かに一生懸命というより、 今、日常を楽しく生活している雰囲気が、とても心地いいです。

ハイビスカスというストレートなネーミングもあっています。真っ青な空に向かって伸びる、真っ赤で元気いっぱいの雰囲気のハイビスカス。元気をもらえる1本でした。

2005年29本目
個人評価 3.5/5

機関車先生

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伊集院静 加藤正人 及川章太郎

ハピネット・ピクチャーズ 2004-12-21
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伊集院静原作の小説を映画化。廣木隆一監督作品。観終わってから知ったのですが、廣木隆一さんは、以前観たことがある「ヴァイブレータ」「東京ゴミ女」などを手がけているのですね。どれもテイストが全く違います。今回の「機関車先生」は、とっても落ち着いていて、感動を誘う作品です。瀬戸内海のある島が舞台。景色がとてもきれいです。

主役の坂口憲二さんは、明るく、活発な役柄が多いですが、ここでは、しゃべることができない先生役。「口をきかん」先生だから、「機関車先生」とあだ名がつけられます。

先生は、剣道の事故から、しゃべることができなくなって、教職から離れようとします。そんなとき、母親の故郷で臨時教師を頼まれます。これで最後と思って、生徒が数人しかいない、小さな島の小さな学校を訪れます。

しゃべることができないで、どうやって先生をやるか。生徒の親からも反対されます。言葉がないからこそ、心で伝える。機関車先生、生徒、親、島民、みんなの意識は、徐々に変わっていきます。

子供のとき、どんな先生に出会うかで、考え方がガラッと変わることがあります。明るくなったり、元気になったり、やさしくなったり、勉強家になったり。子 供はもともといろんな力を持っています。それぞれの子供の力を引き出してくれる、好きなことを分からしてくれる、大切なことを教えてくれる、そんな先生は 素敵ですね。この映画の生徒たちにとって、機関車先生が、まさにそれです。

言葉がない先生と生徒の関係。だからこそもっと先生の表情や動作があればなと思いました。お辞儀に、いろんな意味を込めようと、見せ場がありますが、多様しすぎ!?

とはいいながら、ラストは涙を誘います。

2005年28本目
個人評価 3.0/5
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イザベル・コイシェ

松竹ホームビデオ 2007-11-28
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自分がいつ死ぬかなんて考えたことありますか?

考えても、どんなに想像しても、現実感というものがありません。まだまだ死なないと、やっぱり思っています。生きたいし、死なんてできれば考えたくない。

この映画の主人公も「死」は遠く遠くの存在でした。でも、突然やってきます。余命、数ヶ月。17歳で子供を産んで結婚。裕福とは言えないながらも、夫と子供、家族3人で幸せに暮らしていました。それが突然病気で倒れます。

家族にも、誰にも、病気のこと、あと数ヶ月しか生きられないことを告げません。ひとりで、考え悩みます。死を直面した彼女が、死ぬ前にしたいことを10個、ノートに書き出します。

彼女は、それをひとつひとつ実践していきます。絶望を感じながら、病気の苦しみと戦いながら、子供、夫、彼女の両親に愛を捧げます。

彼女が、病気のことを誰にも告げないの理由は、自分の苦しんでいる姿を見せたくないからです。そんな姿を記憶して思い出してほしくないからです。楽しい、 幸せな記憶を、みんなに残してほしい。思い出してほしいからです。こういった彼女の思があるので、死を題材にしたストーリーですが、悲壮感のようなものは それほど感じません。

観ている側にも、彼女の思いが伝わるような作りになっている気がします。彼女の辛い記憶が残らないように、彼女の生きているときの必死の「生」が、クローズアップされています。観終わったとき、決して暗いだけの気持ちになる映画ではないです。

せっかくだし、やりたいことを探そうかな。
小さいことくだらないことでも、やっておきたいことは今やっておこうかな。
そんな気持ちをフツフツおこさせてくれます。

2005年27本目
個人評価 3.5/5

ひみつの花園

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矢口史靖, 鈴木卓爾, 西田尚美, 利重剛

東宝 2004-07-30
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ウォーターボーイズ、スウィングガールズの矢口史靖監督作品。以前、彼の作品で、アドレナリン・ドライブを観ました。笑いがふんだんに盛り込まれています。この作品も、笑いです。

リズミカルにストーリーは次々に展開していきます。変てこな出来事がたくさん起こります。次にどんな展開があるか、とても楽しみな映画です。奇想天外な主人公(西田尚美さん)の人生は、笑えます。

基本的にとっても無気力の主人公。でもそれが「お金」となると違います。お金がパワーとなって、彼女を動かします。まさに火の中、水の中。そのパワーは絶大です。猪突猛進の彼女の行動は、気分がスカッとなります。

1997年製作と、少し古い映画なので、笑いのテイストが、現代と少し違って見えるときもありますが、この内容の面白さは今でも全然問題なし。

2005年26本目
個人評価 3.5/5