時事ネタ: 2011年10月アーカイブ

今日、銀座のアップルストアを通りがかりました。

Apple store

スティーブジョブズ氏に向けた献花が集まっていました。

Apple store

似顔絵や、メッセージなども。

Apple store

そしてかじったリンゴも。
今朝、iGoogleでメールをチェックしようとしたら、隣のニュース欄に「米アップル会長、スティーブ・ジョブズ氏が死去」のタイトルが見え。「えぇぇぇ」と思わず声をあげてしまいました。ショック、、、。知人とかが亡くなったわけではないのに、不思議な感覚でした。

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Apple製品の良さは、便利さや快適さを生み出すパラダイムシフトだったりと思うのですが、個人的に一番の良さは、楽しさだと思うのです。その楽しさを圧倒的に提供してくれた人がスティーブ・ジョブズで、その人がいなくなったから悲しくなるのだと。

Apple製品を手にしたときの高揚感、なかなか他にはありません。Appleのパソコンを買ったとき。まず包まれた洗練されたパッケージが嬉しい。開封すると、丁寧に製品が入っている。体裁におかまいなく、とにかくプチプチで頑丈に梱包するとかではない。説明書があったら、それもシンプルでクール。ブゥォーンといつもの音で起動したときに現れる画面は、とりあえずの設定画面ではなく、迎え入れられていると感じさせられる画面が出てきます。買ってよかったと思えます。そして使うともっと楽しい。高揚感を作り出してくれるのが、スティーブ・ジョブズだったのだと。楽しませてくれる人でした。

「One more thing...」、楽しませ上手です。

iPhone4Sの発表があり、スティーブ・ジョブズのプレゼンだったらどうだったろう、のようなことも聞かれました。それで昨日、何かジョブズの過去のプレゼンが見たくなり探していたら、たまたまスタンフォード大学の卒業式でのスピーチにたどり着きました。素晴らしいスピーチです。過去にも見たことはあったのですが、以前は字幕なしでよく分かってなかった...。3つの事(ストーリー)が伝えられています。そのひとつが、「死」について。重みのある言葉です。記録しておこうと思います。



(以下、「Steve Jobsのスピーチ、山口訳」より引用)

1.about connecting the dots(点と点をつなぐ話)
Again, you can't connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future. You have to trust in something -- your gut, destiny, life, karma, whatever. Because believing the dots will connect down the road, it gives you confidence to follow your heart; even it leads you off the well-worn path. And that will make all the difference.

繰り返しますが、先を読んで点と点をつなぐことはできません。後からふり返って初めてできるわけです。したがってあなた方は、点と点が将来どこかでつながると信じなければなりません。自分の勇気、運命、人生、カルマ、何でもいいから、信じなくてはなりません。点がやがてつながると信じることで、たとえそれが皆の通る道からはずれても、自分の心に従う自信が生まれます。これが大きなちがいをもたらしてくれるのです。

2.about love and loss (愛と敗北について)
I'm pretty sure none of this would have happened if I hadn't been fired from Apple. It was awful-tasting medicine, but I guess the patient needed it. Sometimes life hits you in the head with a brick. Don't lose faith. I'm convinced that the only thing that kept me going was that I loved what I did. You've got to find what you love. And that is as true for your work as it is for your lovers. Your work is going to fill a large part of your life, and the only way to be truly satisfied is to do what you believe is great work. And the only way to do great work is to love what you do. If you haven't found it yet, keep looking, and don't settle. As with all matters of the heart, you'll know when you find it. And, like any great relationship, it just gets better and better as the years roll on. So keep looking. Don't settle.

私は断言できます。もし私がアップルを追い出されていなかったら、これらのことはひとつとして起こらなかっただろうと。もちろんそれは苦い薬でした。しかし患者には、それが必要だったのでしょう。時として人生には、レンガで頭を殴られるようなひどいことも起きます。しかし信念を投げ出してはいけません。私が続けられた理由はただ1つ、自分のやっている仕事が好きだったということです。そしてこれは皆さんの仕事や恋愛においても同じです。皆さんも、仕事が人生の大きな部分を占めていくでしょうが、真に満足するために必要なのはただ1つ、皆さんが素晴しいと信じる仕事に取り組むことです。そして素晴らしい仕事をしたいと思うなら、皆さんがやっている仕事を愛さなければなりません。もしまだそれを見つけていないのであれば、探し続けてください。ひとつの場所に固まっていてはいけません。心というのはよくしたもので、見つければそれとわかるものです。そして素晴らしい恋愛と同様に、年を重ねるごとによくなっていきます。ですから、探し続けてください。ひとつの場所に固まっていてはいけません。

3.about death (死について)
When I was 17, I read a quote that went something like: "If you live each day as if it was your last, someday you'll most certainly be right." It made an impression on me, and since then, for the past 33 years, I have looked in the mirror every morning and asked myself: "If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today?" And whenever the answer has been "No" for too many days in a row, I know I need to change something.

私は17の時、こんな言葉をどこかで読みました。「毎日、これが人生最後の日と思って生きなさい。やがて必ず、その通りになる日がくるから」(笑)。それは私にとって印象的でした。そしてそれから現在に至るまで33年間、私は毎朝鏡を見て自分に問い掛けてきました。「もし今日が自分の人生最後の日だとしたら、今日やろうとしていることを私は本当にやりたいだろうか?」と。その答えが「ノー」である日が続くと、そろそろ何かを変える必要があるとわかります。
Your time is limited, so don't waste it living someone else's life. Don't be trapped by dogma -- which is living with the results of other people's thinking. Don't let the noise of others' opinions drown out your own inner voice. And most important, have the courage to follow your heart and intuition. They somehow already know what you truly want to become. Everything else is secondary.

あなた方の時間は限られています。他の誰かの人生を生きて無駄にしてはいけません。ドグマにとらわれてはいけません。それは他の人たちの思考の結果とともに生きることだからです。他人の意見の雑音によって自分の内なる声が掻き消されてしまわないようにしてください。そして最も重要なことですが、あなたの心や直感に従う勇気をもってください。心や直感は、あなたが本当は何になりたいのかすでに知っています。他のことは全て二の次です。

ひとりのカリスマがいなくなっても、Appleはきっと楽しさを提供し続けてくれると思いますし、期待しています。でも、やっぱり寂しいですね。
時代を作った偉大なイノベーター。ご冥福をお祈りいたします。